雷音

やがて来るそれは雷音。



雷音 
雲と地の間を駆ける先触れ。閃光を導く轟音。



跫音 
空気を僅かに振動させる足音。空谷を渡る跫音。


 
心音 
脈。刻む音。生を刻み続ける音。



綴音 
隣で刻む誰かの音。重なる綴る。そして互いの音になる。 



 
遠くから何かが近づいている。
それは音と気配だけをさきぶれにして、この身の底をざわつかせる。
唐突に目を灼く青い光は一体何をもたらすのか。
分からぬまま、ただ息を潜めて空の唸りを聞いている。
今か今かと、轟音が身を貫く瞬間を待ちながら。

 

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